もやもやが止まらない

母の老化に歯止めがかからない。

家の中でも足元がおぼつかなくなり

ヨタヨタとしか歩けない。

寒くなって動きがさらに緩慢になった。

次に転倒したら

いよいよ寝たきりになるかもしれない。


昨日は冷蔵庫から出そうとしたタッパーを落とし

中身が床に散乱した。

集めて元にもどすのに一苦労している。

見かねた私と息子が

床の汚れを拭き取っていると

こっちも と離れた場所を指差す。

それはずっと以前に何かをこぼした痕跡だった。

もうがちがちに固まっている。


はーなーもー


息子は何かを噛み殺しながら

言われるままに床をこすっていた。



介護の現場を実感した。

こんなことは日常茶飯事だろう。

仕事と割り切っていても

たとえ ありがとう の言葉があっても

こころが疲弊するのではないか。

それが

面倒をみてもらって当たり前 的な態度だと

怒りのスイッチが入ったりしないのか。



高齢者に優しいひと には頭がさがる。

強靭な精神力を持っている。

私とは人間の出来が違うのだ。


私だって

ほんとうは母を大事にしたい。

優しく接したい。

でもなぜできないんだろう。


自分自身に腹が立って

もやもやが止まらない。



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