絶不調
ぎっくり腰が治らない。
すぐには良くならないものだろうが
気分が落ちている時は気になってしまう。
母はいつも 腰が痛い と言っている。
お前も歳を取ったらわかる と。
耳が聞こえにくいのも
歩くのが困難になったことも
食べられるものが限られてきたことも
歳はとりたくない 不便だらけだ
歳を取ったら情けない と日に何度もこぼす。
母の身体の調子が悪いことには同情する。
大変だなとは思う。
私も87歳になったらこうなるのか。
自分のことばかり話して
文句ばかり言って
我を押し通す
こんな老人になりたくない
私が一番恐れていること。
母と血が繋がっているから
私も同じような老人になるのではないか。
そんな恐怖が湧き起こるのだ。
ぎっくり腰になって
きもちが一気に年老いてしまった。
