祭壇を片付けた

世間は大掃除に沸いている。

客は来ないからもういいやと思うけれど

だらしがないのは良くない。



四十九日(満中陰)から一月経ったので

ダンの祭壇を片付けた。


浄土真宗では

信者は亡くなると同時に仏様の一員となり

お浄土で何不自由なく暮らしていると説かれる。

祭壇にも、仏壇にも、お墓にもいない。

まさに、あの歌のよう。


だからこれに執着することはない。

遺影や位牌、線香立てなどを片付けて

布をとったら重厚な木造りの台だった。

組み立て式ではあるものの、

とても頑丈で本物の木を使っている。

まだまだ使えそう。

いや、使い回しはできない。



こんな立派な台、幾らしたのだろうか。

白いカバーで覆っていたから

重厚な無垢の木造りの良さが

みんなに知られていなかった。

なんだか無駄に豪華ではないか。

葬儀代はふんだくられている気がする。

どさくさに紛れて。



先祖代々の遺影は長押に並んでいる。

ダンは父の隣に飾ることになる。

次に母が亡くなったら

両親の間に挟まれることになる。

ダンは窮屈だろう。

できたら私が隣に並びたい。








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