クリスマスソングが辛い

ダンはクリスマスが好きだった。

12月にはいると街中が華やかになり

イルミネーションも始まって

ジングルベルの歌にウキウキすると言っていた。

昨日から仕事。

市内の主要な店舗を回って価格を調査した。


ショーケースにはクリスマス仕様の商品が並んでいた。

パッケージに柊やサンタのプリント。

サンタの靴や靴下に入ったお菓子。

店内に流れるのはクリスマスソング。

時折、クリスマスケーキの予約を促すアナウンスが流れる。

今年はどんなクリスマスにしますか と。


ダンは鶏肉が嫌いだったから

クリスマスのメニューはステーキかピザだった。

この日だけはケーキを食べていた。

子供が小さい頃は

テーブルに赤いチェックのクロスをかけたり

天井にはモールを飾ったりしていた。

もちろん、クリスマスツリーもあった。

庭に電飾までつけていた・・・



店内に流れるクリスマスソングがこころを掻き乱す。



いろいろと思い出されて涙がこぼれて

仕事にならない。

何を見てもダンのことを思い出してしまう。

今年もクリスマスが近づいてきたのに

ダンは遠くに行ってしまって

もう帰らない。



今まで意欲的につづけてきたが

この仕事が嫌になった。


やめてしまおうかな・・・






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