死別の苦しみは果てがない
ウクライナやイスラエルの紛争のように
いつ終わるかわからない苦しみがここにある。
あと何ヶ月、1年、数年後と期限を切られれば
本人も立ち向かうことができるかもしれないが
彼の国の出来事も、いまは人ごとではないと感じる。
死別が辛いのは終わりが見えないこと。
もちろん何がしかの対策はあるとおもう。
グリーフケアを受けたり、
心療内科に通ったり
ストレスを感じる人から遠ざかったり
生活環境や習慣を変えたり。
他にも色々とあるだろう。
やろうと思えばできるとおもう。
でも、そのやる気が
おきないときはどうしたらいいんだろう。
ダンがいなくなってから
私の時間は止まったまま。
しかし周囲の時間はどんどん進んでいる。
世間の人はもうダンのことを忘れたようだ。
春になり、新しい事が動き始め
みな、それに関心を注ぎ、行動を始めている。
忙しくて
人の悲しみなんかにはとりあっていられない。
私はガラス窓のこちらから
それらをぼうっと眺めている。

